「AManTo天然芸術研究所(大阪市北区中崎西1)で10月7日、「japformance傾舞(ジャポーマンス=日本独自のパフォーマンス・かぶくまい)」の定期公演が行なわれる。「傾舞」とは、コンテンポラリーダンスから派生し、日本の伝統舞踊の要素を取り入れたダンスを指す。
出演はJUNさん。スタント・アクションの世界から、舞台・大道芸人を経て、1996年より舞踏家としての活動を始めた。JUNさんは2001年から、中崎町の「空き家再生パフォーマンス」に取り組み、「廃材を出さないで改装できるか」というプロジェクトのもと、築125年の一軒家を改装し、現在はカフェやアーティストたちのサロンとしても利用される「Salon de 天人(あまんと)」(中崎西1)の代表を務める。
会場となる「AManTo天然芸術研究所」も築60年の木造倉庫で、40年近く利用されていなかったが、JUNさんをはじめ「天人」に関わる人たちが自分たちの手で改装したもの。1年半ほどパフォーマーたちの稽古場として利用していたが、今年7月26日から、発表の場として公演なども行なわれるようにした。観客収容人数は50人程度。
「芸術を通して環境問題や教育問題に取り組み、地球のためになるようなアートが天然芸術」(JUNさん)という。「廃材を出さないということが地球環境に優しい一方、新しい取り組みを行なう上であまり費用がかけられないという現実の中で、低予算で実験的なこと行えるというメリットもある。古く見える場所で実は新しく最先端のことを行っている。芸術の発展にもつながれば」とJUNさんは話す。
定期公演は原則として毎月第1土曜に行っている。10月の上演日は7日で19時30分開演。入場料2,000円。