大阪のメーンストリート御堂筋で10月12日、梅田新道から本町通の約1.6キロを歩行者天国にする「御堂筋kappo(かっぽ)」が初開催された。主催は大阪21世紀協会。同イベントは、昨年まで続いた「御堂筋パレード」の代替イベントで、一帯ではコンサートやトークショー、物産展などが催され多くの参加者や見物客でにぎわった。
梅田新道南交差点付近にはジュニア・キッズエリアが設けられ、北京五輪陸上男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治さんが「間近でスピード感を感じてもらいたい」と企画した「御堂筋ストリート陸上」が開催された。会場の特設トラックでは朝原さんによるスタートダッシュの実演や、為末大選手によるハードル技術の実演と解説、小学生らとの競争、両選手の50メートル走、50メートルハードル走が行われ、朝早くから並んだ観客らから歓声が沸いた。実演後、橋下徹大阪府知事と平松邦夫大阪市長とのトークも行われ、朝原さんが「スポーツで大阪を盛り上げたい。スポーツに予算をつけていただきたい」と要望する場面も。
市役所前広場では、大阪観光大使の三倉茉奈さん・佳奈さんと平松市長が、2009年8月22日~10月12日に開催される「水都大阪2009」のPRを行った。期間中は水の回廊クルーズや建物、橋のライトアップなどを行うという。
同ステージでは、橋下府知事と東国原英夫宮崎県知事による「知事トーク」も行われ、東国原知事は伊勢海老、地鶏、うなぎを、橋下知事は海老芋、能勢栗、河内ワインなど特産品のPR合戦をした。東国原知事は「大阪が元気にならないと九州の物産が売れない。一緒に頑張りましょう」とエールを送った。
淀屋橋~本町間では、12カ所での街角コンサートや「大阪と全国の観光・物産展」が行われた。観光・物産展では約60のブースが出店し、ステージでPRをした宮崎県のブースには長蛇の列ができ、売り切れのブースが続出するなど盛況ぶりがうかがえた。アーティストによる合同展覧会「リュックサック展覧会」では、アート作品の展示やアートパフォーマンスなどが76コマで行われた。
イベント終盤には、各地で「オールナイトゴミ拾い」などの活動を行う「スマイルスタイル」による「御堂筋Kappo 1000人ごみPLAY!!」に若者らが参加し、花柄や魚柄のかわいいゴミ袋を手に清掃活動が行われた。