開席から2周年を迎えた上方落語の定席「天満天神繁昌亭」（大阪市北区天神橋2）で9月15日、上方落語協会（同）が同日行われた記念特別講演朝席終了後に鏡開きを行った。行事に参加した上方落語協会のメンバーらは掛け声とともに酒だるを開き、集まったファンらに祝い酒を振る舞った。

ファンサービスをする笑福亭鶴瓶副会長

　同協会の笑福亭鶴瓶副会長は「上方落語の定席ができて以来、落語家たちも喜んでいる。これからも芸に精進していきたい」とあいさつ。記念特別公演の出演者を代表し同協会の林家染丸理事は「3周年、4周年とも長く行事を続けていければ」と話した。

　今月9日には2周年を記念すると同時に、繁華街「キタ」と「ミナミ」の商店街の交流を目的としたイベントも行った。同協会とともにイベントを主催した天神橋筋商店連合会の土居年樹会長は「（大阪）天満宮、繁昌亭、商店街の3つが共に栄えようという気持ちで2年。これからも応援してください」とあいさつした。

　開席以来、9月14日までの総来場者数は329,463人。繁昌亭の恩田雅和支配人は「（記念特別公演の）朝席･昼席･夜席の3公演でも立ち見客が出るほどの満員」といい、1日の来場者数が700人以上で、2年で33万人を超える人が繁昌亭を訪れたことになる。