大阪・中津商店街の書店・ギャラリー「シカク」(大阪市北区中津3)で現在、漫画「酒のほそ道」の作者・ラズウェル細木さんの原画展が開催されている。
飲兵衛漫画家やジャズ愛好家として知られるラズウェル細木さんは1956(昭和31)年、山形県米沢市生まれ。1983(昭和58)年に漫画家としてデビューし、2012年に第16回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。
代表作の「酒のほそ道」は、酒好きのバイブルともいわれるグルメ漫画。主人公のサラリーマン・岩間宗達(そうたつ)を通じて酒やつまみを紹介、飲み屋の一風景を描く。1994年に始まった同作は現在も「週刊漫画ゴラク」で連載中。単行本は40巻を数える。
会場では、「酒のほそ道」のほか、「う」「美味い話にゃ肴あり」「魚心あれば食べ心」などの作品から、作者が選んだ原画約24点を展示する。ラズウェル細木さんが原画展を開くのは初めて。唯一のアニメーション作品「やぎさん郵便」の原画も公開している。
店内では漫画作品のほか、インタビューを掲載した同店オリジナルの「中津飲み歩きMAP」(324円)なども販売。3月11日には、ラズウェル細木さんとジャズの名盤・珍盤を聴きながらお酒を飲む予約制イベントも開く。
入場無料。営業時間は14時~20時。火曜・水曜定休。3月12日まで(3月11日は19時まで)。
シカクは、関西唯一の自費出版発行物の専門店。一般書店に並ばない商品を扱うほか、展示や催しも企画している。