梅田スカイビル(大阪市北区大淀中1)の恒例行事となった巨大クリスマスツリーの名称から今年、「世界最大級」の文字が外れる。
高層ビル2棟の間に堂々と立つ高さ約27メートルのツリー。鉄骨を基礎に、ガーランドを巻き付けて、星やリボン、LED電球で装飾。新梅田シティの冬の風物詩として、毎年多くの人を楽しませている。
始まったのはビルが完成した1993年。当時、世界一の高さだった米・ロックフェラーセンターのツリーと高さが同じだったことから、前回まで「世界最大級のクリスマスツリー」と呼称してきた。
しかし近年、大型テーマパークをはじめ、各地に世界一を誇るツリーが誕生。「各方面から、さまざまな指摘を頂いた」(運営会社)ことから、23年目の今回から「世界最大級」の看板を下ろすことにした。
最大こそうたわないものの、23年の長い歴史の中でツリーは地元に定着。開業20周年を迎えた2013年には一般公募の点灯式を行い、点灯に合わせてツリー前でプロポーズをした男女もいた。
ツリーの根元には「ヨーロッパの宮殿」「小人の家」など、毎年趣向を変えて大がかりな装飾も展開しており、これを楽しみにしているファンもいる。運営会社によると、今年は幹部分に穴を開け、通り抜けたり、内部を見上げたりできる仕掛けを考えているという。
ツリーは現在設営中で、11月20日に点灯式を行う。展示期間は12月25日24時まで。