大阪市北区の天神橋筋六丁目(通称=テンロク)を舞台にした短編ビデオ映画を制作する「テンロク・ムービー・プロジェククト」が発足し、3月20日より主要キャストの募集が始まった。
プロジェクトの中心となるのは、映像制作などを手がける「Quickone」、編集出版社「天満スイッち」、ブックカフェ「ワイルドバンチ」。「天六を舞台に作品を作ろうと盛り上がったのがきっかけ」(主宰の渡辺シンさん)で、「ワイルドバンチ」で交流をする人らを中心に、撮影スタッフなどプロ・アマを交える協力者が集まった。渡辺さんは「『おもろいこと』を求める好奇心の強い大阪人の一面を見る思いだった。関西からの映像情報発信の流れに寄与したいのは共通の思い」と話す。
現在、「テンロクハンター」シリーズ第1弾として、10分完結の連続4話構成の「テンロクの恋人」の制作準備が進んでいる。主人公の「フリーター・坂田典子(通称=テンコ)」とその父親「警察官・坂田満」、東京出身の「謎の男・川嶋英司」の関係を中心にしたストーリー。「人一倍『テンロク』が好きな主人公が巻き起こす騒動を描きながら、元気を失った大人たちにフリーターの主人公が元気を与えていくといった、逆説的な物語を作っていきたい」(渡辺さん)という。
撮影は7月ごろに開始、2009年の完成を目指す。完成後は、試写会、関連サイトでの公開、DVD販売を予定している。
渡辺さんは「『テンロク』は『人情』という言葉が今でも似合う場所。『テンロクの人情』に期待したい。地元と連携することで、継続的に自由な作品作りをしていければ」と話す。「舞台となる『テンロク』のビビッドな情報も盛り込んでいく」とも。
同プロジェクトでは、主要キャスト3人を募集している。応募締め切りは4月20日。そのほか、スタッフやスポンサーも募集中。問い合わせ・応募は、サイトからメールで受け付ける。
ガイドブック「天満のスイッち」、天満好きの熱い思いで2冊目を刊行(梅田経済新聞)テンロク・ムービー・プロジェクト天満スイッち.comブックカフェ ワイルドバンチ