三菱地所ほか計12社で構成する「うめきた先行開発区域プロジェクト」開発事業者は1月16日、建設中の「グランフロント大阪」の街開きが4月26日に決定したと発表した。商業施設「グランフロント大阪 ショップ&レストラン」「ナレッジキャピタル」「パナソニックセンター大阪」が同日開業する。
これまで梅田エリアを拠点に商業施設を開発してきた阪急電鉄が手掛ける「グランフロント大阪 ショップ&レストラン」は店舗面積約4万4000平方メートルで、ターミナル立地では国内最大級。梅田でのニーズを把握するために行った事前調査では、「もっとゆったりと買い物がしたい」「売れ筋商品だけでは物足りない」「カフェでゆっくりしたい」「夜遅くまでお酒が飲める店があれば」などの意見が多かったといい、そのニーズに応える店舗構成とした。
「梅田初」「梅田発」「梅田最大」をキーワードに全266店舗が出店。ファッション119店舗、インテリア・生活雑貨35店舗、飲食・食物販77店舗、ビューティー&コスメ・サービス35店舗で構成する。ファッションでは、L.A.発のセレクトショップ「ロンハーマン」が大阪初出店するほか、「ユナイテッドアローズ」「ビームス」「トゥモローランド」「ベイクルーズグループ」「シップス」「アーバンリサーチ」「ナノ・ユニバース」が18業態で出店。従来の梅田エリアのショップでは面積が狭く商品も限られていたが、各店舗とも面積を広くとっているため、旗艦店として豊富なラインアップでブランドの世界観を表現できるという。ファッション関連店舗では約4割の店舗がメンズ商品を扱い、吉田カバンの直営店「クラチカヨシダ」や「メーカーズシャツ鎌倉」も関西初出店する。
インテリア・生活雑貨では、「ZARA」のインテリア業態「ZARA HOME」が日本初上陸。約3000平方メートルの無印良品やアクタスはカフェスペースも併設する。「ケユカ」の西日本旗艦店や「イデーショップヴァリエテ」「ビーカンパニー」などのインテリアショップ、「イッタラ」「ル・クルーゼ」などのキッチン雑貨、デジタル雑貨「リステアデジタル」、イタリア発のステーショナリー「カンポ マルツィオ デザイン」、鉄道模型「カツミ」など、インテリアから趣味雑貨まで幅広い業態を扱う。館内最大の店舗面積となる約3700平方メートルの「紀伊國屋書店」は、スターバックスコーヒー、銀座・伊東屋とコラボレートした新業態の書店を展開するという。
JR大阪駅側の「大阪北口広場」(仮称)には、「セックスアンドザシティ」のロケ地にもなった「シティーベーカリー」や、関西初のカフェ併設「ディーン&デルーカ」など17店舗が出店する食物販ゾーン「うめきたセラー」が誕生。南館7階~9階の「うめきたダイニング」には、鶴橋の人気焼き肉店「白雲台」、天下茶屋の洋食店「Revo」、難波のイタリアンバール「PIENO」など、街場で人気のレストランや、「味の牛たん 喜助」や「博多漁家 磯貝」など全国の有名店も集めた。
北館地下1階には、東京スカイツリーで人気の「世界のビール博物館」にワインと世界の料理200種類以上を合わせた600席以上の大箱レストラン「世界のビール博物館&世界のワイン博物館」が出店。北館6階は、最長深夜4時まで営業する「大人のたまり場 UMEKITA FLOOR」を展開し、スポーツバルやおばんざいバー、アイリッシュバーなど17店舗が出店する。
初年度は2500万人の来場、400億円の売り上げを目指す。