建設が進むうめきた先行開発区域プロジェクト「グランフロント大阪」(大阪市北区大深町)に2013年夏、インターコンチネンタルホテル大阪が開業する。
インターコンチネンタル、ANAクラウンプラザホテル、ホリデイ・インなど国内に29ホテルを展開するIHG・ANA・ホテルズグループジャパン(東京都港区)が運営する同ホテル。「インターコンチネンタル」は関東に4件、沖縄に2件を展開し、関西へは今回が初進出。グランフロント大阪Bブロック北棟の1~4階、20~32階に入る。部屋数は、一般客室215室、長期滞在者向け「サービスレジデンス」57室で、レストラン4店、宴会場、会議施設、婚礼チャペル、スパ、フィットネスなどを備える。
インテリアデザインには、香港を中心に海外で多数のホテルのインテリアデザインを手掛けるビルキ-・リナス・デザイン(香港)と、商業施設などを手掛ける橋本夕紀夫デザインスタジオ(東京都渋谷区)を起用。水や緑をふんだんに取り入れるグランフロント大阪の環境に合わせ、現代的でラグジュアリーなデザインにするといい、館内の絵画や彫刻などの装飾は、大阪の若手アーティストの作品を積極的に取り入れるという。
20階のロビーは、地上90メートルからパノラマビューが広がり、2階宴会場は、天井に機織り機をイメージしたオブジェを配置する。チャペルは「母なる自然」をテーマに、高さ7メートルの開放的な空間をやわらかい曲線が包み「今まで大阪にないようなウエディングを展開する」という。
8月1日に行われた記者発表会で、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンCEOのクラレンス・タンさんは「大阪は最も重要なマーケット。アジアを中心に人気が高まっている。その土地ならではのかけがえのない体験を提供する」と話す。インターコンチネンタルの特徴的なサービスとしては、コンシェルジュチームが宿泊客が到着するまでにメールで情報を提供。iPadの「コンシェルジュアプリ」などを使って「どこが一番面白いか」「どこで独特の体験ができるか」など、一人一人に対応した情報を提供するという。
今月22日には、梅田スカイビルタワーイースト6階に「インターコンチネンタルホテル大阪 開業準備室」(大淀中1、TEL 06-6440-3730)を開設。宿泊やウエディングの予約販売を始める。