中国料理「桃谷樓 ヒルトンプラザWEST店」（大阪市北区梅田2、TEL 06-6342-5657）は7月21日より、香港の一流点心師による本格飲茶コース「マダム飲茶」の提供を始めた。

チャーシューメロンパン

　「子どもたちに安心して食べさせられるレストランを」と、化学調味料を使わず精進料理をベースにした日本人に合うモダンチャイニーズ提供する同店。1990年、奈良市内に1号店を開業し、現在は関西で同業態8店舗を展開している。2004年にオープンしたヒルトンプラザWEST店は146席を設ける。

　点心の本場・香港で人気がありながら、日本ではまだ珍しい「チャーシューメロンパン」に注目した畑中利久社長は、「チャーシューメロンパンを中心に無添加の点心を作れないか」と思案。香港出身で福臨門海鮮酒家（香港）やハイアットリージェンシー大阪、ザ・リッツカールトン大阪の点心料理長を歴任した李景平（リー・キンピン）さんと、香港＆上海ホテル、香港シャングリラホテル、福臨門酒家（九龍）など香港の5つ星ホテルなどで点心師としての経験を積む梁紹祥（リョウ・ショウショウ）さんを招聘（しょうへい）し、24種（150円～）の点心を考案した。それぞれ36年、35年のキャリアを持つ2人に「点心は30年以上やらないと一流ではなく、一流の点心師は調香師なみに鼻が利く。点心を粉もん文化の大阪に定着させたい」と期待を寄せる。

　「マダム飲茶」（2,300円、3,200円）は、オリジナルのチャーシューメロンパン、蒸し飲茶5種、揚げ飲茶2種、粥（かゆ）、デザートなどをコース仕立てで提供。中国茶は試飲を重ねて選んだ岩茶、鉄観音など6種（600円～）を用意する。チャーシューメロンパンは、メロンパンのようにサクサクした食感の甘い生地にジューシーなチャーシューなどを包んだもの。「食感とうま味を楽しんでもらいたい」と話す。点心は単品でも注文可能。

　同メニューは、同店と「ヘルシーガーデン」（奈良市）、「心斎橋店」（中央区）の3店のみで提供。今秋には、さらに1人の点心師を招き、今後は点心50種の提供を目指す。

　営業時間は、ランチ＝11時～15時（土曜・日曜・祝日＝16時30分まで）、ディナー＝17時～23時（同＝16時30分～）。