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HEP HALLで「ミュージックジャケットギャラリー」-CDの30年を特集

会場内には約400点のCDパッケージ、LPジャケットなどを展示

会場内には約400点のCDパッケージ、LPジャケットなどを展示

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 HEP HALL(大阪市北区角田町、TEL 06-6366-3636)で7月27日、音楽パッケージ文化の発展を目的とする展覧会「ミュージックジャケットギャラリー2012 SOUND & ARTWORK」が始まった。

音楽CD、30年の変遷

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 日本が世界に先駆けCDを発売した1982(昭和57)年から30周年を迎える2012年。今年は日本を代表するジャケット印刷会社、ディスク製造会社8社が実行委員となり、時代を反映しながら変遷を遂げてきたCDメディアを中心に、CDパッケージ、LPジャケットなど、音楽関係各社やコレクターが所有する約400点の展示を企画した。同展は2007年から巡回を始め、今年で6年目を迎える。

 会場では、昨年からスタートした「ミュージック・ジャケット大賞」の候補50作品と、特別賞候補の豪華限定パッケージ15作品を展示。昨年4月1日から今年3月31日に発売された国内版CDを対象としたもので、昨年の大賞には桑田佳祐さんの「MUSICMAN」が選ばれた。会場やウェブサイトなどで投票を受け付け、10月初旬に発表する。

 入口には1982年に生産された世界初のCD・ビリー・ジェルの「ニューヨーク52番街」と、当時のCDプレーヤーを展示。同時に50タイトルほど発売されているが、品番に1が付いているのが同CD。会場内には、大滝詠一さんの「ア・ロング・バケーション」、松田聖子さんの「パイナップル」、五輪真弓さんの「恋人よ」など、日本初のCD邦楽作品9タイトルなども展示する。壁面のパネルでは、1988(昭和63)年に発売したシングルCD、紙のケースの中にプラスチックのトレーを入れた「デジパック」、1990年代に登場した「紙ジャケット」など、時代とともに変遷してきたパッケージを年表とともに紹介する。

 会場内には、ディスク製造やジャケット印刷におけるプロセスを紹介するコーナーや、英国音楽の名盤200枚を展示する「ブリティッシュロック&ポップスの50年」、ピンク・フロイドなどのジャケットデザインを手掛けたアーティスト集団「ヒプノシス」が手掛けたLPレコードジャケットなども展示。「今ならフォトショップなどでできるが、当時はアナログ。ジャケットをアートにしたといわれるヒプノシスの作品は表と裏で物語を生んでいるので、ぜひ裏面も見ていただきたい」と金羊社クリエイティブワークスの中村博久さん。通常CDと高品質CDを聴き比べる試聴コーナーも設ける。

 「CDだけじゃない、レコーデッドメディア」では、アーティストがデザインを手掛けた最新型USBや、バッジ型プレーヤー「PLAYBUTTON(プレイボタン)」、色鮮やかなものや型抜きされたレコード盤などを展示。HALの学生がデザインしたプレイボタンの優秀作品も展示する。

 開催時間は11時~20時。入場無料。8月1日まで。

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