大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)で2月15日~21日に開催されていた「第6回天満天神梅酒大会」の審査が終了し、3月4日、表彰式が行われた。
梅に縁の深い大阪天満宮で、地域活性化と梅酒市場の拡大を目指して行われる日本最大の梅酒コンテスト。今年は222の酒蔵がエントリーし、大会史上最多となる梅酒314銘柄、リキュール161銘柄が集まった。試飲による一般参加者の投票、専門家による最終審査を経て、優勝銘柄に「天下御免」の称号を授与する同コンテストで今年は、一般参加者が出品銘柄を制限なく試飲し、1人5銘柄に投票する投票で、梅酒部門2万2000票、リキュール部門1万6000票が集まった。
梅酒部門では、山形県・小嶋総本店の「東光 吟醸梅酒」が日本一に決定。吟醸酒の酒かすで焼酎を造り、その焼酎をベースにしたこの梅酒は「吟醸酒の華やかな香りを閉じ込め、梅のうま味を調和した」(専務の小嶋健市郎さん)といい、過去、別の商品を出品した経験のある小嶋さんは「質の高い梅酒日本一の大会でこのような評価をしてもらえると思っていなかったので、びっくりしている」と驚いた様子。
リキュール部門で日本一に輝いたのは、和歌山県・平和酒造の「鶴梅 柚子」。同社専務の山本典正さんは「今まで出品していたが取れなかったので率直にうれしい。後からじわじわと喜びが込み上げてきた」と話す。「飲んでいただいたら分かってもらえると思っていたが、天に任した」とも。「和歌山の天然ユズのフレッシュな香りと日本酒で仕込んでいるそのうまみの融合がおいしい」と特徴を話す。
ボトルやラベルデザインのビジュアルを選ぶビジュアル部門では、大分県・おおやま夢工房の「紅茶梅酒クレハロワイヤル ウエルカム・マイ・ガーデン」が梅酒部門で1位に、京都府・齊藤酒造の「英勲 古都美人 生姜酒」がリキュール部門1位に、それぞれ選ばれた。