新梅田シティ(大阪市北区大淀中、TEL 06-6440-3899)南部分に位置する「中自然の森」で6月3日、400匹のホタルが放流された。
これまで17年間、ホタルを放流してきた「中自然の森」は直径70メートル、面積3,800平方メートル。滝とせせらぎに囲まれた森に約50種2100本の樹木が植えられており、トンボやカエル、セミ、魚などさまざまな生物が生存している。
同所では、ホタルの産卵促進を目的に毎年成虫と幼虫を放流。定期的な水質検査とゲンジボタルの幼虫が餌とする淡水性の巻き貝・カワニナを放流し、生育環境を整備。4月には幼虫約500匹を放流し、放流した幼虫は今月上旬に羽化する見込みだという。ここ数年では成虫のホタルを放流する前に新梅田シティ生まれのホタルの姿が見られるようになったという。
同日は、成虫約400匹を「中自然の森」入口正面の「もみじ谷」に放流。ホタルのとまっているコケ玉をそっと葉の上に載せると、ホタルは次々と森の中に飛び立っていった。ホタルがとまっていたコケ玉には卵が産み付けられており、専門家に預けてふ化させるという。森林内には、大阪市立中浜小学校エコクラブ15人の生徒が育てたホタルも展示する。
今後数回に分けて計2000匹を放流する予定。鑑賞時間は日没~22時。入場無料。天候によっては見られない場合もある。今月12日ごろまで。