天神橋筋商店街と関西大学が連携協定-街の活性化プランを継続

連携協定書に調印を終えた、土居会長(写真前方左)と河田学長(同右)。町街人や落語研究部部員らも出席(後方)

連携協定書に調印を終えた、土居会長(写真前方左)と河田学長(同右)。町街人や落語研究部部員らも出席(後方)

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 天神橋筋商店連合会(北区天神橋)と関西大学(吹田市)は11月29日、資源活用と交流を通して双方の発展と充実を目的とする連携協定を締結し、大阪天満宮(天神橋2)で調印式を行なった。

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 同商店街では9月から、「町街人(まちがいど)」の愛称で関西大学の学生が道案内や名所案内を行うボランティア活動が行なわれ、学生にとってはフィールドワークの場ともなっている。学生と地域住民が協力する「街の活性化プラン=街活かし」の継続を中心に、地域全体の活性化を目指す。

 具体的な内容としては、地域の行事へ学生がかかわり「なにわ文化(上方文化)」に触れる機会を提供するとともに、大学生がその伝承の一端を担うことを目指した「天神祭りでのみこし担ぎ」や「十日恵比寿での戎娘・町街人の協力」など。また、関西大学が所蔵する大阪・天満にかかわる芸術や文化的資源を、商店街のフリースペースなどで展示したり、大学主催の公開講座を繁昌亭(天神橋2)や天満宮など周辺の文化的施設で開催することなどを計画している。

 協定書に署名・調印の後、天神橋筋商店連合会の土居年樹会長は「町街人の学生が成長していくのを見て、商店街として果たす役割があるのではないかと考えた。大学と街が一緒になって大阪を元気にしていきたい」とあいさつ。関西大学の河田悌一学長は「大阪の大学として持てる知的資源を提供しながら、教育や研究以外でも大阪の役に立てれば」と話した。「関西大学に在籍する約400人の外国人留学生にとっても、日本や大阪の文化に触れる機会にもなる」とも。

 調印式には、町街人のスタッフや、繁昌亭を運営する上方落語協会の桂三枝会長も在籍していた同大学の落語研究部「落語大学」の部員らも駆け付け、商店街との連携に期待を寄せる。

天神橋筋商店街(1~3丁目)関西大学天神橋筋商店街で学生ボランティアが町案内(梅田経済新聞)

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