一般社団法人demoexpo(所在地:大阪府大阪市西区京町堀1-12-11 愛晃ビル4F/代表理事:花岡、以下demo!expo)は、世界にポーランド文化を発信することをミッションとするアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートが主催する、大阪・関西万博で伝えきれないポーランドの魅力をさらに伝えるための文化イベント「Po!land ポ!ランド」の一貫として、6月15日(日)から7月5日(土)までの期間、今最も注目される若手日本人アーティストのひとり笹岡由梨子による展覧会「ポロニア × キュリー・マジック・ラボ ― 移動の力 ー Polonia x Sk??odowska-Curie's Magic Lab- The Power of Migration -」を開催することをお知らせいたします。本展は、科学者、母、そして移民として生きたマリア・スクウォドフスカ=キュリーの人生を起点に、移動、記憶、身体、家族、継承といったテーマを複層的に探る試みとなっています。
■展覧会「ポロニア × キュリー・マジック・ラボ ― 移動の力 ー Polonia x Sk??odowska-Curie's Magic Lab- The Power of Migration -」開催期間:
2025年6月15日(日)~7月5日(土)11時~19時
■展覧会「ポロニア × キュリー・マジック・ラボ ― 移動の力 ー Polonia x Sk??odowska-Curie's Magic Lab- The Power of Migration -」開催場所:
大阪市中央公会堂地下1階(大阪府大阪市北区中之島1-1-27)
■入場料:
無料
■「Po!land ポ!ランド」特設サイトURL:
https://poland2025.jp/
■「ポロニア × キュリー・マジック・ラボ ― 移動の力 ー Polonia x Sk??odowska-Curie's Magic Lab- The Power of Migration -」について:
本展は、科学者、母、そして移民として生きたマリア・スクウォドフスカ=キュリーの人生を起点に、移動、記憶、身体、家族、継承といったテーマを複層的に探る試みです。
笹岡由梨子は、長年にわたりポーランドとの深い関わりを育んできました。本展では、彼女がポーランド滞在中に受けた健康診断のイメージをもとに、家族とともに刺繍、木版、映像で表現し「関係性の実験室」を構築します。個と集団、記憶と身体、ケアと創造が交錯する場が立ち上がります。
本展のもう一つの軸となるのが「Polonia(ポロニア)」という言葉に込められた意味です。キュリーが命名した元素「Polonium(ポロニウム)」と、世界中に広がるポーランド系移民の両方を指すこの語は、移動という行為のもつ複雑な力を象徴します。ここでは、移民としての経験が喪失ではなく、新たなつながりや表現を生み出す契機として捉えられています。
スクウォドフスカ=キュリーが物理的・社会的境界を超えて歩んだように、笹岡の作品もまた、移動を通して交差する視点を紡ぎ出します。笹岡が表現する「移動の力」とは、私たちが分断の時代において、どのように共に生き、記憶を手渡し、新たな関係性を築いていけるのかという問いでもあります。(本展キュレーター:パヴェウ・パフチャレク)