2025年5月27日、大阪・関西万博内メディアセンターにて、パキスタン・イスラム共和国のジャム・
カマル・カーン連邦商業大臣による公式記者会見が開催されました。本会見は、カマル大臣にとって日本での初の公的発言の場となり、持続可能な成長、国際貿易、文化的連携に対するパキスタンの戦略的方向性が語られました。
今回の登壇にあたり、注目されたのは万博パキスタンパビリオンのテーマ「一粒の塩の中に広がる
宇宙」です。この哲学的テーマは、同国の自然資源であるピンクロックソルトを通して、自然との調和や内なる癒し、そしてグローバルなつながりを象徴的に表現しています。展示は岩塩の質感や形状に
インスパイアされた没入型の空間設計で、来館者に静かな感動と岩塩の魅力を再発見する体験を提供しています。
記者会見では、カマル大臣が「私たちは今、経済と文化の両面で世界との新たな接続点を築く転換点にいます。日本との連携は、その中でも特に重要です」と強調しました。
また、日本との間で進めたい具体的協力分野として、ピンクソルトを活用したウェルネス製品の共同開発、観光および文化交流の深化、そして高付加価値製造業や農業加工品、医療機器分野での投資促進が紹介されました。
コモンズD内に位置するパキスタンパビリオンは、開幕からわずか1ヶ月足らずで訪問者数が10万人を超え、SNSやメディアでも高い話題性を誇る存在となっています。パビリオンでは今後も、フードフェスティバルやナショナルデー(8月14日)、文化パフォーマンス、さらには国際投資フォーラムなど、多彩なイベントが予定されています。
ジャム・カマル・カーン大臣は、「未来の社会とは、テクノロジーだけでなく、人間と自然がどのように共存するかを問い直すものです。その意味で、私たちのパビリオンは“次世代との対話”を体現する
空間です」と語り、持続可能な社会への意志を明確にしました。今回の会見は、参加した30名を超える関係者との質疑応答を経て盛況のうちに幕を閉じました。パキスタンの新たな国家戦略と万博での存在感を印象づける場となりました。
2025年大阪・関西万博について
2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、各国や国際機関、個人が地球規模の課題に取り組み、その解決に向けた革新的なアイデアや技術を披露する世界的な博覧会です。「いのちを守る」「いのちを支える」「いのちをつなぐ」という3つのサブテーマのもと、来場者に未来の社会の在り方を問いかけます。
パキスタンパビリオンでは、「一粒の塩の中の宇宙(Universe in a Grain of Salt)」をテーマに、パキスタンが誇る豊かな文化遺産、創造性、そして哲学的な精神性を表現します。岩塩に着想を得た没入型の展示やインタラクティブな体験を通じて、訪れる人々に深い感動と気づきを提供し、国境を越えた対話と国際的な協力を促進することを目指しています。
パキスタンパビリオンについての詳細情報は、https://pakistanexpo2025.com/
をご覧ください。
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パキスタン貿易開発庁(TDAP)について
パキスタン貿易開発庁(TDAP)は、同国の国際貿易の振興と強化を担う中核的な政府機関です。パキスタンの輸出力を高め、国内企業を世界市場へとつなぐことを使命とし、貿易分野の発展において重要な役割を果たしています。
TDAPでは、市場調査、貿易促進、企業の能力強化、ビジネスマッチングの支援など、包括的なサービスを提供しています。私たちは、企業が国際競争力を高め、経済成長と持続可能な発展につながるよう、ビジネスに適した環境づくりに力を注いでいます。
国際貿易へのゲートウェイとして、TDAPはパキスタン企業の成長を後押しし、革新を促進するとともに、国際社会との長期的なパートナーシップ構築を目指しています。ビジネス関係者、投資家、関係機関の皆さまと協力しながら、パキスタンの貿易産業における持続可能で競争力のある未来を共に創ってまいります。