大阪・北区の伝統文化と職人の企画展示「まちに活きる技と心」

17日にはカッティングの実演も予定されている「天満切子」

17日にはカッティングの実演も予定されている「天満切子」

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 江戸時代から昭和に至るまでの暮らしに関する博物館「住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」(大阪市北区天神橋6、TEL 06-6242-1170)で11月14日より、天満界隈の職人や工芸品を紹介する展示「北区の伝統文化と職人さん『まちに活きる技と心』」が始まった。

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 「天満は大阪天満宮があったことから人が集まり、ガラス細工や乾物などの生活用品を扱う店が集積してきた。現在もなお北区で継承されている文化を伝え、絶やさないようにしていくことが目的」(北区役所担当者)だという。

 同展には、12人の職人が協力。安政年間から約150年続く「提灯舗かわい」による手作りの提灯や、和楽器調律専門の「鴻池屋植田琴三絃店」の琴、料理店や研究所で使われる金網やふるいを受注生産する「藤為金網篩(ふじためかなあみふるい)製造所」の金網などのほか、職人が使う道具などが展示されており、一部は実際に手に取ったり触れたりすることができる。

 北区役所の担当者は「職人さんが丹精込めて作ったものは、手作りのよさに加えて丈夫で長持ちする。『いいものを長く大切に使ってもらいたい』という職人さんたちの共通の思いを感じてもらえれば」と話す。

 17日には天満切子のカッティングや、提灯、和菓子づくりなど、職人の実演(14時30分~16時30分)が予定されているほか、「伝統の技、どないして伝えてゆくねん!?」と題し、職人を中心としたトークライブも開催される(13時~14時30分)。内容は「『これから先、伝統的な職人技はどのようにして子どもたちに継承され、発展していくのか』など、職人さんの本音トーク」(同)。

 開催時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。同展示への入場は無料(「大阪くらしの今昔館」は別途入場料が必要、17日は「関西文化の日」に協力して無料)。同18日まで。

住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館

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