梅田の電気小物店が「もうあかん」セール 「オットーにあやかりたい」

苦渋の表情を浮かべるオーナーの則武さん

苦渋の表情を浮かべるオーナーの則武さん

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 梅田の電気小物店「ラジオショック」(大阪市北区芝田2)が4月から、「もうあかん やめます!」セールを続けている。

「やめます!」と張り紙された看板

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 ヨドバシカメラの正面に立つ雑居ビル「メイプルビル芝田」。表通りからは見えない9階に、ノリタケ(大阪市北区)の則武勇之社長(45)が営む店がある。店内は約7坪。パソコン・スマートフォン小物をはじめ、ケーブルやコネクター、電子パーツなどが所狭しと並ぶ。

 約10年前、日本橋の電子部品店に勤めていた則武さんは「ヨドバシカメラ一つの売り上げが日本橋全体に匹敵する」と聞き、「いっそおこぼれを拾って商売しよう」と2008年9月、この地に出店した。

 目指したのは「大型店にない隙間商品を日本橋に行かずに買える」店。パソコン周辺、ゲーム機周辺、スマートフォン周辺と、時代に合わせて主力商品を変え、「この店をのぞいてからヨドバシへ向かう」という常連にも支えられて、営業を続けてきた。

 しかし、2011年を境にパソコン、スマートフォン周辺商品の売れ行きが鈍化。近年はいよいよ業績が厳しくなり、「もうあかん」と今年4月、「最後の」セールを実施すると決めた。

 脳裏に浮かんだのは、2016年2月に閉店した「靴のオットー」。梅田・堂山町出身で、西天満にかつてあった同店を間近に見て育ったという則武さん。わずかな望みを託し、「もうあかん やめます!」セールと銘打った。

 店の小窓からは、ヨドバシカメラ、JR大阪駅、グランフロント大阪を一度に望める。開店当時、グランフロントは更地、ルクアイーレ(旧JR大阪三越伊勢丹)は建設中だったという。「『やめます』と言い続けたオットーにあやかって、ここから20年も続けられたら」と則武さんは話す。

 営業時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日=11時~19時)。

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