グランフロントで「うめだ文楽」 若手技芸員が「親しみやすい」文楽上演

客にお酌をする静御前

客にお酌をする静御前

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 グランフロント大阪(大阪市北区大深町)北館4階「ナレッジシアター」で3月24日~26日、大阪の伝統芸能、人形浄瑠璃・文楽「うめだ文楽」が開催される。

「義経千本桜~河連法眼館の段~」の上演を予定

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 「人形浄瑠璃・文楽をもっと多くの人に親しんでほしい」と2015年、在阪民放5局とナレッジキャピタルが企画制作して始まった同イベントは今年で3年目。次代を担う若手技芸員を中心にフレッシュな文楽を上演し、「親しみやすさ」をモットーに文楽に縁がない人に向けてアプローチする。

 今年も昨年同様、3日間で計6公演を予定。上演するのは「義経千本桜~河連法眼館の段~」。吉田幸助さんは「上演日程が『桜がそろそろ咲くかな』という時期なので、少し早く桜満開の季節を表現したいなと思い、このお芝居を選んだ」と話す。文楽解説やトークショーなども予定。タレントのはるな愛さんや歌手の嘉門達夫さんなどのゲストの登場も予定する。

 1月30日の開催発表会の前には、演目に登場する静御前ときつねが、ランチタイムでにぎわうフロアを約30分練り歩いた。手を振りながら歩く静御前ときつねに対し、握手を求める人や、写真を撮影する人も。静御前が客にお酌する場面や、きつねのリアルさに驚いた子どもが泣いてしまうという、ほほ笑ましい事件もあった。

 吉田さんは「練り歩きをしてみて梅田には若い人がたくさんいるのだな、と実感した。文楽は年齢層が少し高い人が見るイメージが強いが、若い人に向けて若手の技芸員の熱いエネルギーあふれる文楽を、ぜひ見ていいただき、文楽を繁栄させていきたい」と話す。

 公演は、3月24日=15時~・19時~、同25日・26日=11時~・15時~(開場は開演の30分前)。料金は4,000円で全席指定。未就学児の入場不可。

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