阪神百貨店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201)8階催場で1月26日、「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」が始まり、にぎわいを見せている。
年間11回の物産展を開催する同店で断トツの売り上げを誇る人気催事。今年は駅弁・空弁約260種をそろえ、「漫画アクション」に連載中の人気駅弁コミック「駅弁ひとり旅」とコラボレーション展開する。「駅弁ひとり旅」は、弁当店を営む中年男性が全国を鉄道で旅する物語で、訪れた土地の駅弁や風景、電車を忠実に描写し紹介するもの。監修の櫻井寛さんは鉄道フォトジャーナリストで、世界74カ国の鉄道を取材、JR全線も完乗しており全国の駅弁を食べ歩いているという。今回は、催事の企画担当者が同作のファンだったことからコラボが実現した。
会場の輸送駅弁コーナーでは、地方別に駅弁を販売。コミックに登場する駅弁の販売ブースには、描かれたコミックの1コマを店頭に掲げ、弁当の特徴をわかりやすく紹介。会場内にあるイートスタンドにもパネルを展示し、購入した駅弁を食べながら見ることができる。イートスタンド隣では同コミックも販売する。
併せて、コラボ弁当2種も登場。監修の櫻井さんがアイデアを出し、老舗駅弁業者・松栄軒が作った新作弁当「鹿児島よくばり弁当」(1,100円)は、3月に全線開通する九州新幹線の終着・鹿児島中央駅で販売される駅弁。車両の名称『さくら』にちなみ黒毛和牛・曽於さくら牛と鹿児島名物の黒豚を使った。もう一つは、阪神電車とコミックのコラボ弁当「阪神沿線 ぼっかけ弁当」(1,000円)で、牛スジとコンニャクを甘辛く煮込んだ神戸・長田の名物「ぼっかけ」、神戸の中華街・南京町をイメージしたチャーシュー、灘の酒の麹で作った漬物、甲子園球場にちなんだメガホン型のかまぼこなど、沿線の魅力を詰め込んだ。阪神電車では駅弁の販売はないため、同催事限定商品となる。
実演販売のブース20軒では出来たてを販売。昨年も人気のあった、函館本線・森駅の「いかめし」(500円)や、奥羽本線・米沢駅の「牛肉どまん中」(1,100円)などでは朝から列ができた。
そのほか、駅弁以外にも昨年同店の物産展で人気のあった名物やスイーツも販売。テリー伊藤さんの実家「丸武」の「江戸前玉子焼」(945円)や、「マルヒロ大田食品」の「ジャンボたらばかにコロッケ」(1個525円)、「萬來」の「黒豚角煮」(100グラム=693円)、「あすなろファーミング」の「牧場手造りソフトクリーム」(300円)など。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。2月1日まで。