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畳を動かし映像制作―北浜のギャラリーで田口行弘さん、狩集広洋さんコラボ展

田口行弘さん(写真左)と狩集広洋さん(同右)

田口行弘さん(写真左)と狩集広洋さん(同右)

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 北浜の「10W gallery(テンワット・ギャラリー)」(大阪市中央区平野町1、TEL 06-4707-4356)で1月22日、ベルリンを拠点に活躍する現代美術作家・田口行弘さんと、下書きをせず「一発書き」のスタイルでドローイングをする狩集広洋さんのコラボレーション展「田口行弘 MOMENT +狩集広洋 NoMiSo ~TATAMI~」が始まった。

畳を動かしては写真を撮る田口行弘さん

 田口さんは1980(昭和55)年大阪生まれ。2004年東京芸術大学を卒業し、2005年よりドイツ・ベルリン在住。空間全体を作品とするインスタレーション制作をしていた田口さんは、展覧会開催時に「展覧会が終わったら作品がなくなってしまうので何らかの記録が必要」とデジタルカメラで作品を撮影。写真を撮ると構図が気になり、動かして取り直したものを続けてプレビューしたら「映像みたいだった」と、2007年から現在の手法である、空間そのものの変化をアニメーション化する「パフォーマティブ・インスタレーション」スタイルで、ストップモーション映像を制作。「2008文化庁メディア芸術祭アート部門」優秀賞、「アジアデジタルアート大賞2008動画部門」優秀賞、「国際アートトリエンナーレ2007」大賞などを受賞。

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 狩集さんは1959(昭和34)年大阪生まれ。2000年には、ギャラリー「K2東道頓堀倉庫」の協力で約2万枚のドローイング作品と2,000個の立体作品を発表。2003年には金沢文庫芸術祭の協力で200メートルのライブペイントを5時間で敢行した。ほかにも1週間で2,000枚のポストカードを描き展示するなど、ほとんどの作品を人前で下書きなしで制作することから「世界最速アーティスト」の異名も持つ。作品は、紙、壁面、布、ふすま、車などへのドローイングや携帯電話、グラスへの彫刻などさまざま。日本全国で多ジャンルのアーティストとのコラボやライブパフォーマンス、個展など多数開催。

 2人の出会いは昨年11月。福島のギャラリーで個展をしていた田口さんの前に同所で個展をしていた縁で狩集さんがギャラリーを訪問。狩集さんは10年ほど前から1分に1枚ずつ絵を描き順に展示、田口さんの作品も時間で変化していくものであることから、互いに手法は違うが「時間により空間が変化していくので、一緒にやったらぴったり合うんじゃないかと思ってやったらぴったり合った」(狩集さん)。

 今回の展覧会は、今月29日から「コーポ北加賀屋」(住之江区)で開催される田口さんの新作インスタレーション「YUKIHIRO TAGUCHI Moment-TATAMI」の制作の一環で、今月から名村造船所跡地や難波宮跡、味園、道頓堀などでも、「兄の家から持ってきた」という畳を少しずつ動かしながら撮影を行ってきた。同ギャラリーでは今月27日までを公開制作期間とし、狩集さんの作品が日に日に増えて行く空間で畳の位置を変えながら撮影を行う。作品展示は2月1日~6日。

 入場無料。回廊時間は13時~18時。今月28日~31日休廊。

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