阪急阪神百貨店(大阪市北区芝田)は凸版印刷(東京都千代田区)と共同で、ポイントチャージ型電子商品券「カエトクカード」の発行を1月4日から始めた。運営はエイチ・ツー・オー リテイリングと凸版印刷の合弁によるカエトクサービス(北区芝田)。
同カードは、提携会社が発行するポイントを交換し、阪急百貨店、阪神百貨店、高島屋での商品購入時に電子マネーとして使うことができる電子商品券。「ポイントの交換商品で人気が高いのは、現金に近い商品券や電子マネー」(エイチ・ツー・オー リテイリングの久保惣之さん)だが、これまでのポイントサービスでは商品券に交換できる単位までポイントをためなければならず、ポイント失効期限がくると残りのポイントが無効になっていた。同カードでは提携各社の異なるポイントを1枚に集約し、電子マネーとしてチャージすることで期限なく使うことができる。
同カードは、JCB「OkiDokiポイント」、三井住友カード「ワールドプレゼント」ポイント(ペルソナVISAカードのみ)、アプラス「とっておきプレゼントポイント」、関西電力「はぴeポイント」、JTBビジネスイノベーターズ「JTBバリューギフト」、Gプラン「Gポイント」など提携会社9社のポイントと交換可能。交換単位やポイントレートは提携会社によって異なり、今月初旬以降、順次受け付けを開始する。
同カードは「もともとの発想の原点は商品券」ということから会員登録は不要。阪急百貨店12階、阪神百貨店7階の商品券売り場で無料配布し、郵送希望者にはサイトで申し込みを受け付ける。利用者がポイントをためている提携先でポイント移行の手続きをすると1~2週間後に電子マネーとしてチャージされ、1円単位で使用することができる。
久保さんは「これまで電子マネーはコンビニなどでの利用が主流だったが、百貨店でいろいろな商品に使えるのが売り」といい、「無効になるはずだったポイントを変えられれば百貨店のスイーツなどを購入でき、ちょっぴりリッチな気分になれる。これまでポイントを無駄にしている人ほど有効なので活用してほしい」と話す。