関西テレビ放送主催の学生映像コンテスト「BACA-JA2007」(ばかじゃ=ブロードバンド・アート&コンテンツ・アワード・ジャパン2007)の受賞作上映会が11月13日、大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4)で開催された。
「BACA-JA」は、日本で唯一の全国の大学、専門学校の学生を対象とした映像コンテストで、今年で5回目。今年は北海道から沖縄までの大学、大学院、専門学校から66校が参加し、「映像コンテンツ部門」「ブロードバンドアート部門」「ケータイコンテンツ部門」の3部門で241作品の応募があった。
関西テレビアナウンサー関純子さんの司会で、「Stylish!」「Poetic!」「Innovative!」「Humorous!」「Imaginative!」のジャンルに分けて受賞作品を上映。各ジャンルが終わるごとに受賞者へのインタビューを行い、審査員がコメントを添えた。
「ブロードバンドアート部門」で優秀作に選ばれた、九州大学大学院の藤岡定さんと近藤義秀さんの作品「qr:」は、モニターに映し出されたQRコードを携帯電話で読み込むと、機種によって違う音が再生される演奏システム。来場者が携帯電話を取り出し体験するプレゼンテーションとなり会場を盛り上げた。その後の「Humorous!」作品上映時は、ユーモアたっぷりの作品が笑いを誘い、「おバカっぽいけど計算し尽くされている」と審査員が評価した。
最後に、背景を細かく描写し特別賞を受賞した、京都精華大学倉田愛実さんの「シェルター」、作成した自作コースの公開もできるビー玉転がし作成コンテンツで、ブロードバンドアート部門最優秀作を受賞した、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー吉川義盛さんの「Beeee!」、映像コンテンツ部門最優秀作を受賞した、武蔵野美術大学大学院竹内泰人さんの「オオカミはブタを食べようと思った。」が発表された。コマ撮り写真と室内空間を用いた竹内さんの作品に対しては「コンセプト、イマジネーション、技法すべてのレベルが高い」「並々ならない力があって学生とは思えない」などと審査員が絶賛した。
「映像コンテンツ部門」「ブロードバンドアート部門」の受賞作品は「BACA-JA」のホームページで、「ケータイコンテンツ部門」受賞作品は「ケータイDEカンテーレ」で閲覧できる。