シネ・リーブル梅田(大阪市北区大淀中1 梅田スカイビルタワーイースト3階、TEL 06-6440-5930)で4月26日、映画「パーマネント野ばら」の先行プレミア上映会が開催され、主演の菅野美穂さんが登壇し舞台あいさつを行った。
人気漫画家・西原理恵子さんが大人の女性の恋心や人間の情を描いた同作品は、新境地的作品と話題になった同名漫画を、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八監督が映画化した。主人公のなおこを映画では8年ぶりの主演となる菅野美穂さん、友人のみっちゃんを小池栄子さん、ともちゃんを池脇千鶴さん、母親のまさ子を夏木マリさん、恋人のカシマを江口洋介さんが、それぞれ演じた。
8年ぶりの主演について、菅野さんは「意識的に遠ざかっていた訳ではなく、気がついたら8年たっていた」といい、今回の撮影は「宿毛市(高知県)での撮影の環境が良かった」と振り返る。原作を読んだ時は「女性のかわいらしい部分とファンキーな部分、肉食の部分がきっちり描かれていて、これだったら面白いだろうなと思った」とし、自身の役柄については「(自分が前に出るのではなく)受ける演技は改めて難しいと思ったり、面白いと思ったりした」と語った。
映画の中では高知の方言で話していることに触れ、「埼玉出身で西の言葉はあまり聞きなれないが情が伝わりやすい。かわいらしく言葉の音が柔らかくていいですね」と菅野さん。その後、「関西ではゆで卵のことを何で煮抜きって言うの?」と客席に問いかけ、会場を和ませた。
最も気に入っているシーンやせりふを尋ねられた菅野さんは「小池さんのせりふで『どんな恋でもないよりましやき』というのが、きれいな響きであると同時に、恋を追いかけるから傷ついたり疲れたりするのにと思った」と答え、「男の人が見たらどういう風に思うのか、煮抜きの答えと一緒に感想をつぶやいてほしい(笑)」とまとめた。
同作品は5月22日より、シネ・リーブル梅田、なんばパークスシネマなどで公開。