阪急電鉄(大阪市北区芝田)は2月21日より、京都線の特急専用車両として運用してきた6300系車両の引退記念運行を8日間実施する。
同車は1975(昭和50)年、京都線特急車2800系の後継車としてデビュー。阪急電車伝統のマルーンを基調としながらも屋根部のアイボリー塗装、ステンレス飾り帯、車体や車内設備など斬新なデザインで、毎年1回、前年に新造された車両を対象に鉄道友の会の投票により認められた車両に贈る「鉄道友の会ブルーリボン賞」を1976(昭和51)年に受賞した。
今年1月8日を最後に、特急・通勤特急としての営業運用から外れているが、その名車が「35年の長きにわたり、多くの皆さまにご愛顧いただいた感謝の気持ちを込めて」(同社)京都線の特急、通勤特急運用からの引退記念運行を行う。使用車両は6350×8両。今月24日の河原町16時9分発梅田ゆき「特急」の運行から最終運行までは、「SINCE 1975 6350×8R ありがとう」と描かれたヘッドマークを掲出し運行する。
期間中、平日ダイヤは上り、下りとも1日8本運行。土休日ダイヤでは各4本運行する。同社担当者は「『危ないので線路や踏切内に近づかない』『走行中の列車にストロボをたかない』『ほかのお客さまを撮らない』のマナーを守り、皆さまで気持ちよく撮影いただきたい」と呼びかける。
引退記念運行は今月28日まで。運行ダイヤは同社ホームページで確認できる。