エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西支社(大阪市北区梅田1)は2月25日、ハード・ソフトの両面でユニバーサルデザイン(UD)の考え方に基づいたコミュニケーション施設「ドコモ・ハーティプラザ梅田」を、同社サービス拠点「モバイルメディアラボ梅田+ONE」(梅田DTタワー地下1階、TEL 0120-105-270)内に開設する。
施設面では、約150平方メートルの店内の床や廊下の段差を解消。床には足裏の触感や明度差で識別できるように誘導ラインを設け、店内中央付近の展示台はほかのものより約10センチ低めで広めのスペースを確保している。入口には、インターホン音声案内版も設置した。
サービス面では、車いす利用者や視覚障害者を対象に、同所の最寄り駅までの送迎サポート(要予約)や、高齢者など歩行が困難な場合に手助けをする「サービス介助士」、手話スタッフの常駐、英語ツール・点字ツールの配置などサポートを充実させた。店内の一角「ハーティコーナー」では、骨伝導レシーバーマイク「サウンドリーフ」や、音声入力メールなどの商品やサービスが体験できる。
「広めのスペースでゆっくりと相談できるように」(同社広報)と設けた約9平方メートルの簡易個室「ハーティルーム」内は、対応の受信器や補聴器に音声信号を送る「磁気ループシステム」にも対応している。
同店舗は2004年2月の「ドコモ・ハーティプラザ丸の内」(東京都千代田区)に続き2店舗目、西日本では初のモデル店舗となる。同社の松村祐一マーケティング部担当部長は今後について、「ハード・ソフトの両面で、それぞれの店舗に沿った形でUD化を進めていきたい」と話す。
営業時間は10時~20時。