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大阪中之島美術館で「日本美術の鉱脈展」 知られざる「未来の国宝」紹介

「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」

「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」

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 企画展「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」が6月21日、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)で始まった。

昨年発見され初公開となる伊藤若冲と円山応挙合作の金屏風

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 一部の研究者は熱心に研究しているものの、一般の人にはほとんど知られていない日本美術を「知られざる鉱脈」として紹介する同展。縄文時代の土器から現代の絵画や工芸品まで81点を展示する。会期中、一部展示替えを行う。

 展示は、「知られざる鉱脈」の代表として、伊藤若冲ら江戸時代の画家の作品から始まる。同展を監修した明治学院大学の山下裕二教授は若冲について「京都国立博物館で2000(平成12)年に開催した展覧会『没後200年 特別展 若冲』までは知名度が低かったが、『奇想の画家』として注目を集め、現在まで若冲ブームが続くほど人気が高まった」と話す。

 このほか、会場には室町時代の水墨画、15世紀~16世紀に素人や僧が描いた素朴絵や禅画、縄文土器と縄文文化から影響を受けて制作した現代美術などを、7章に分けて紹介する。

 山下さんは「教科書的な価値観をはみ出し、自分が驚いた作品を選んで展示している。あえて知名度の低い作品を集めたので、来場者は初めて見る作品ばかりのはず。皆さん自身の目で『未来の国宝』を探してほしい」と話す。

 開館時間は10時~17時(7月18日~8月30日の金曜・土曜・祝前日は19時まで)。入館料は、一般=1,800円、高大生=1,500円、小中生=500円。月曜、7月22日は休館(7月21日、8月11日は開館)。8月31日まで。

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