大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1)で1月14日、同17日公開の映画「大阪ハムレット」の会見が行われ、主演の松坂慶子さんと息子役の森田直幸さん、久野雅弘さん、大塚智哉さんが会見に臨んだ。
同作品は、「少年アシベ」などの人気4コマ漫画を手掛ける森下裕美さんの同名コミックを光石富士朗監督が実写化したもの。オトンが死んだあと、大阪の下町でオカン(松坂さん)と3人の息子、なぜか叔父(岸部一徳さん)が共に暮らす久保家の日常を描いた、笑いあり涙ありの物語。原作は第10回文化庁メディア芸術祭優秀賞と第11回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。
松坂さんは「原作はこれなんですけど…と恐る恐る差し出されたら、小太りのお母ちゃんの絵があった」とマネージャーに初めて作品を渡された時の様子を明かし、「読み終わったときには大ファンになっていた」と振り返る。光石監督には「庶民の話。人間賛歌。たがが外れているが大らかで天然で生きていくのが精一杯。笑いながら一生懸命生きている感じにしてほしいと言われた」と撮影に臨んだ時の様子を話した。大阪弁については、「この映画にある、『生きるべきか死ぬべきかって、生きとったらそれでええやん。幸せって、ごっつシンプルでナイスやで!』というのが、大阪弁の方が実感として伝わる」とも。
次男役の森田さんは「自分とは正反対のヤンキーの役。どうやったら強く見えるかなど勉強した」といい、長男役の久野さんは「恋愛がメーンだが経験がない。年上の女性から父親になってほしいと言われる役でとまどった」とそれぞれ感想を話した。松坂さんの印象を尋ねられた三男役の大塚さんは「本当のお母さんより大らかで優しくて、きれいでかわいくて本当に理想的」と話し、松坂さんを喜ばせた。
会場には、同作品を応援する「大阪オカンの会」のメンバー約20人も訪れ、決起大会で代表の梅田さんは「一丸となって(この映画を)応援するとともに、大阪の松坂慶子と呼ばれるように頑張ります」と宣言し、会場をわかせた。
TOHOシネマズ西宮OS(西宮市)では今月18日12時~の回上映後に、シネ・リーブル梅田では14時20分~の回上映後に、それぞれ松坂さん、森田さん、久野さん、大塚さん、光石監督が舞台あいさつを行う予定。