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中之島美術館で開館3周年記念「TRIO」展 パリ・東京の美術館と共同で

過去の絵画を参照した3作品を並べる「現実と非現実のあわい」

過去の絵画を参照した3作品を並べる「現実と非現実のあわい」

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 開館3周年記念の特別展「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」が9月14日、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)で始まった。

「椅子に座る人物像」をトリオにした「コレクションのはじまり」

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 2025年2月の開館3周年を記念し、パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館(千代田区)と共同で企画する同展。各館が保有するコレクション150点から、テーマや構図などに共通点のある3作品で「トリオ(3点1組)」をつくり展示する。

 会場では、作品を34組のトリオに分けて展示。「コレクションのはじまり」では、「椅子に座る人物像」として佐伯祐三「郵便配達夫」、安井曽太郎「金蓉(きんよう)」、ロベール・ドローネー「鏡台の前の裸婦(読書する女性)」をトリオにしている。「モデルたちのパワー」では、アメデオ・モディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」、国の重要文化財の萬鉄五郎「裸体美人」、アンリ・マティス「椅子にもたれるオダリスク」と片ひじをついて横たわる女性を描いた作品を展示する。

 「加速する都市」では、ウンベルト・ボッチョーニ、川上涼花、フェリックス・デル・マルルのスピード感のある都市イメージし描かれた作品をトリオにする。「現実と非現実のあわい」では、ルネ・マグリット、有元利夫、ビクトル・ブローネルの過去の絵画を参照した3作品を展示する。彫刻作品が並ぶ「軽やかな彫刻」、鳥かご、イス、折り紙を使ったアート作品がそろう「日常生活とアート」なども展開する。

 大阪中之島美術館の主任学芸員・高柳有紀子さんは「歴史ある2館と共同で特別展を開催できた。各館の担当者が1年以上をかけて決定したトリオを、比較したり、他の人と話したりしながら楽しんでもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~17時。入場料は、一般=2,100円、高大生=1,500円。中学生以下無料。月曜休館(祝日は開館、翌火曜は休館)。12月8日まで。

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