JR大阪駅北側「うめきた2期地区」の再開発プロジェクト「グラングリーン大阪」(大阪市北区大深町)が9月6日、先行まちびらきする。
物流拠点「梅田北ヤード」跡地の約9万1150平方メートルの敷地に、都市公園「うめきた公園」を中心に北街区と南街区に分かれ、高層ビル4棟を複合開発するプロジェクトで総事業費は約6000億円。2020年12月に民間宅地を、2022年4月に公園をそれぞれ着工し、2027年春に全面開業を予定する。先行まちびらきでは全敷地の約4割が完成し、「うめきた公園」の一部をはじめ、商業施設「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン」、中核機能施設「JAM BASE(ジャムベース)」、ホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」がオープンする。
敷地面積の半分の広さに当たる約4万5000平方メートルある「うめきた公園」は、道路を挟んで「サウスパーク」「ノースパーク」に分かれる。全面開業する「サウスパーク」には、建築家ユニット「SANAA(サナア)」がデザインした長さ約120メートルの大屋根のあるイベントスペース「ロートハートスクエアうめきた」を設ける。芝生を敷いた広場と一体利用すると1万人規模のイベントを開催することができるという。公園の南北をつなぐ歩行者用デッキ「ひらめきの道」も一部区間で開通する。
3日には「ロートハートスクエアうめきた」で吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長をはじめ開発事業者の三菱地所・中島篤社長など関係者ら400人が参加する記念式典を開催。吉村大阪府知事は「大規模ターミナルに直結する都心公園としては世界最大級の大きな緑が梅田に誕生する。新しい梅田のシンボルを基に大阪・関西を成長させ、個性豊かな街をつくり、100年、200年愛されるまちづくりをしていきたい」とあいさつ。登壇者12人がテープカットを行い、先行まちびらきを祝った。