没入体験型ミュージアム「Immersive Museum(イマーシブ ミュージアム) OSAKA 2024」が6月1日、堂島リバーフォーラム(大阪市福島区福島1)で始まった。
壁面・床面に投影する映像と音響を組み合わせ、「ポスト印象派」の絵画の世界観を体感できる同イベント。前回は「印象派」をテーマに東京・大阪・福岡で開催し、累計50万人以上が来場した。大阪での開催は2回目。
床面積約450平方メートルの会場の四方に高さ6メートルのスクリーンを立て、「印象派」の後に活躍したフィンセント・ファン・ゴッホやジョルジュ・スーラ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌなど「ポスト印象派」と呼ばれる11人の画家の作品約80点を投影。大小さまざまなクッションを設置することでリラックスした環境をつくり「没入感」を演出する。
絵画作品を投影するだけでなく、「星月夜」の制作中にゴッホが見たと考えられる揺れ動く天空や、ゴーギャンが見たと考えられる色鮮やかな南国の情景などを投影し、画家たちが見た世界を追体験できるような仕掛けを施す。上映時間は本編22分、静止画2カットを投影するフォトタイム8分の30分間。
来場者の肖像画をゴッホ風に描く特設ブースも設置。AI機能で過去にゴッホが描いた作品のカラーパターンを採用し、ゴッホならではの筆のタッチも再現したという。体験料は1回500円。
Immersive Museum OSAKA実行委員会の担当者は「会場内は撮影が可能なので、お気に入りのシーンを探して写真を撮ってほしい。アートに詳しくない人も楽しめるようになっているので、新しいアート体験をしに来てもらえれば」と話す。
開催時間は10時~20時。入場料は、大人(18歳以上)=2,700円(土曜・日曜・祝日、8月13日~21日は2,900円)、中高生=2,000円、小学生=1,000円。小学生以下は保護者同伴で2人まで無料。8月21日まで(6月6日は休館)。