阪急三番街（大阪市北区芝田、TEL 06-6371-3303）で12月1日、「阪急三番街のSweet Hearted Xmas」が始まり、北館地下2階水上ステージにからくり仕掛けのクリスマスツリーが登場した。

水上ステージ前、サンタクロースと絵本のオブジェ

　「大人から子どもまで利用者が幅広い同施設に合うのでは」と、同フェアのキャラクター制作には絵本作家の谷口智則さんを起用した。ポスターなどの告知物や展示ディスプレーなど、フェアで全館同一キャラクターを用いたのは今回が初めてだという。

　フェア用に新たに描き下ろした作品は、サンタクロースと絶滅危惧種の動物8種類が登場するもの。地球温暖化や森林伐採などによって住む場所がなくなった動物たちが、サンタクロースに「夢の遊園地」に連れて行ってもらうというストーリー。「動物たちが住む地球の環境問題や、人間と動物の共存などをテーマにした絵本を作ってみたかった」という谷口さんは「多くの人に見てもらえる場所なので、少しでも多くの人に伝われば」と今回の企画に期待を寄せる。

　水上ステージ前には、絵本の1ページ目と絵本に登場するサンタクロースのオブジェを展示。絵本の中にあるQRコードを読み取りアクセスすると、絵本の続きが読める仕組みになっており、絵本に登場するキャラクターの待受画面も用意する。谷口さんは今回、「立体の方がやりやすいし、親しみがわきやすいのでは」とオブジェの着色にも挑戦した。実際にキャラクターが動き、光を放つからくり仕掛けのツリーを初めて見た時には「感動しました」とも。

　オブジェの前では記念撮影を行う姿も多く見かけられ、「絵本の販売はないのか」「キャラクターグッズはないのか」などの問い合わせが寄せられているという。

　営業時間は、物販＝10時～21時、飲食＝10時～23時（店舗により異なる）。今月25日まで。