上方落語の定席「天満天神繁昌亭」（大阪市北区天神橋）に12月9日、無料休憩所「輪茶輪茶庵（わちゃわちゃあん）」がオープンした。

オープンしたばかりの「輪茶輪茶庵」で談笑する三枝会長ら

　「『わちゃわちゃ』は大阪弁で大勢がペチャクチャとしゃべり合う様子。これから見る落語、今見てきた落語を輪になって楽しくおしゃべりしてほしい」と、上方落語協会の桂三枝会長が名づけた。

　「（2006年9月に）繁昌亭ができたときには予想してなかったほど、随分と並んでいただくようになった。夏の暑い日や冬の寒い日は並ぶのも大変」（三枝会長）と、和風喫茶「天満茶寮」があったスペースを約3週間かけ改装した。

　約10坪の休憩所内にはいすやテーブルを置き約30人が着席できるほか、飲料や軽食の自動販売機も設置している。繁昌亭のロビーとは内部でつながり、開演時間中は劇場内ロビーとしても使用する。

　同日のオープニング記念式典では、安全祈願の神事も執り行われた。三枝会長は「待ち合わせの場所としても使っていただければ。入門から3年以内の修行中の落語家が『勉強の場』として高座を開くこともできる」とあいさつした。「周りにも『輪茶輪茶庵』をいっぱい作って楽しい場所を増やしていきたい」とも。

　利用可能時間は11時～12時55分、16時30分～18時25分。各日の昼席･夜席の開演時間帯と1月1日～4日･7月24日～25日の終日は劇場内ロビーとして使用するため正面入口は閉鎖する。