民芸品を集めた展覧会「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」が7月8日、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)4階展示室で始まった。
思想家・柳宗悦(やなぎむねよし)が「美は暮らしのなかにある」として約100年前に説いた民衆的工芸「民藝(みんげい)」について紹介する同展。国内外の無名の職人が作る民衆の日常品「民藝品」を約150点展示する。同展は、大阪会場を皮切りに福島、広島、東京、富山、愛知、福岡に巡回予定。
会場は3つの章で構成。第1章では、1941(昭和16)年に柳が設立した日本民藝館(東京都目黒区)で開催された「生活展」で展示した民芸品を使ったテーブルコーディネートを再現。第2章では、着物や食器、台所用品、家具などの民芸品を「衣」「食」「住」に分類し紹介。第3章では、現在の民芸品や作り手の紹介、民芸を暮らしに取り入れたリビング・ダイニングルームを展示する。
同展担当学芸員の北廣麻貴さんは「暮らしを豊かにするヒントとして『民藝』の考え・思想のエッセンスを受け継いでいきたいと企画した。民藝を知らない人にもこの展覧会を見てもらい、民藝について考えるきっかけになれば」と話す。
開催時間は10時~17時。入館料は、一般=1,700円、高大生=1,300円、中学生以下無料。月曜休館(7月17日・9月18日を除く)。9月18日まで。