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梅田でがん検診啓発セミナー 元SKE48矢方さん、がんの専門医・中川さん登壇

がん検診を呼びかける登壇者

がん検診を呼びかける登壇者

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 がん検診啓発オンラインセミナー「みんなで知ろう がんのこと ~広げよう!がん検診の輪~」が3月11日、梅田のアフラック生命大阪総合支社(大阪市北区曽根崎2)で開催された。大阪府とアフラック生命保険、第一生命保険の共催。

がん検診の大切さについてのトークセッションの様子

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 「正しいがんの知識」と「がん検診の重要性」を知ってもらおうと企画した同イベント。開催に当たり大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課長の勝見友一さんは「大阪府のがん検診受診率は、全国最低レベル。がんは早期発見すれば早期治療ができ、治る可能性が高い病気。家族や友人など1人でも多くの人にがん検診の輪を広げてほしい」と訴えた。

 セミナーは3部構成。第1部では、元SKE48で25歳の時に乳がんを発症した矢方美紀さんが、発症の経緯や現在も続ける治療について、がんをきっかけに気付いたことを語った。矢方さんは、2018(平成30)年2月、ステージ2Bの乳がんと診断され、左乳房全摘出・リンパ節切除の手術を受けた。「がんをきっかけに当たり前のことが当たり前じゃないと気付けたり、がん患者のコミュニティーでさまざまな人に出会ったりといろいろな経験ができた。知識を付けて関心を向けることでがんに備えてほしい」と話す。

 第2部では、東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座特任教授で医師の中川恵一さんが登壇。がんになる原因や都道府県別のがん死亡者数、全国のがん検診受診率などを紹介した。中川さんは「がん検診は、自治体から補助が出て安く受けられるものもある。『がん検診受けなきゃもったいない』ということをしっかりと認知してほしい」と訴えた。

 第3部では、がん治療において15歳~39歳の年齢層を指す「AYA(アヤ)世代」の矢方さん、医師・中川さん、医療ジャーナリストでキャスターの森まどかさんが三者三様の視点から、「がん検診の大切さ」をテーマにトークセッションを行った。働く世代ががんになった際のリスクや大阪府内67カ所にある「がん相談支援センター」などについて紹介。森さんが「医療業界だけでなく、社会全体でがんについての知識を伝え広げることが大事」と話し、セミナーを締めくくった。

 セミナーの様子はインターネットで映像を公開している。3月18日まで。

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