文化庁メディア芸術祭の地方展「ナカノシマX(クロス) イノベーション」が11月28日、大阪府立中之島図書館(大阪市北区中之島1)で始まった。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で優れた作品を顕彰するメディア芸術の総合フェスティバル。1998(平成10)年に初開催され、毎年東京都内で開催されている。
受賞作品の鑑賞機会を提供するため全国各地で地方展が開かれているが、大阪で開催されるのは今回が初めて。「コミュニティと多様性」「価値の交換と選択」「笑いとユーモア」「テクノロジーの開発」「クロスイノベーションと未来」の5つのテーマに分け、過去の歴代受賞作品から23点を選んで展示する。
人の動きに合わせて動くアンドロイド「Alter 3」や、LINEを通じてボケを返事したりするAI「大喜利AI&千原エンジニア」、数千人の一生を高速でシミュレーションする「進化する恋人たちの社会における高速伝記」などテクノロジーを使った作品のほか、ミュージックビデオでありがちなシーンを再現した岡崎体育さんの「MUSIC VIDEO」、テレビゲーム「モンスターハンターポータブル2nd」などメジャー作品も展示する。
大阪を舞台にしたマンガ「船場センタービルの漫画」「大阪ハムレット」「アオイホノオ」や、フィギュアメーカー海洋堂を創業した宮脇修さん、シンセサイザーを開発しローランドを創業した梯郁太郎さんといった大阪に関連した展示も。
開催時間は10時~19時30分。入場無料。12月11日まで。