スマートフォンで閉開錠、予約や決済、他人と鍵の共有ができるロッカー「SPACER(スペースアール)」が5月31日、JR大阪駅(大阪市北区梅田3)に設置された。
2019年から設置が進められ、現在は駅や商業施設内に約400台設置されている。ロッカーと同じ名前のスペースアール(東京都央区)が製造・販売する。「鍵」をクラウド上で管理しているのが特長で、従来のロッカーと違い、現地で空き状況を確認したり、鍵の紛失を心配したりする必要がない。
利用するには専用アプリをダウンロードし、電話番号などの登録が必要。スマートフォンで鍵の開け閉めができるほか、空き状況の確認やロッカーの予約、決済まで完結する。鍵を共有することで他人と荷物の受け渡しもできる。
設置場所は、中央口改札近くのみどりの窓口。小サイズ(高さ24センチ)、中サイズ(高さ52センチ)、大サイズ(高さ80センチ)を縦に積んで1台とし、8台設置する。いずれも横33センチ、奥行き64センチ。利用料金は3時間で小サイズ=300円、中サイズ=400円、大サイズ=600円。24時間最大料金は小サイズ=900円、中サイズ=1,200円、大サイズ=1,500円。1時間未満の場合、料金はかからない。
執行役員の徳永大輔さんは「JR大阪駅はロッカーの利用率が高く、『現地に行かないと空きが確認できない』という課題を解決できる」と自信をのぞかせる。「既存のロッカーと違いシステムもクラウド上にあるので、新しいサービスを開始しやすいのも強み」とも。
稼働時間は6時~22時。