阪神電気鉄道と阪急電鉄が2014(平成26)年から進めてきた「梅田1丁目1番地計画」の2期工事部分が完成し、大阪駅前にツインタワーの全貌が間もなくお目見えする。
市道の上空を活用し、大阪神ビルディング(1963年完工)と新阪急ビル(1962年完工)を建て替える同計画。全体を2期に分け、2014(平成26)年から工事を進めてきた。2018(平成30)年には1期工事(新阪急ビルと大阪神ビルディング東側)が完成し、阪神梅田本店が部分開業している。
2期では大阪神ビルディング西側部分に高層オフィスビルを建設。全体が完成したことで、地下3階、地上38階、高さ190メートル、敷地面積約1万2200平方メートル、延べ床面積約26万平方メートルの巨大複合施設となった。施設は百貨店ゾーン、オフィスゾーン、大小2つのホールからなるカンファレンスゾーン、屋上広場で構成する。オフィスゾーンの入居テナントには、ダイキン工業、東洋紡、エイチ・ツー・オー・リテイリングなどが決定している。
オフィスゾーンには、入居企業が使える専用のサポートフロア「WELLCO(ウェルコ)」を設置し、栄養士が監修した料理が食べられるカフェや、ミーティングに使えるラウンジ、フィットネスジムなどを提供する。低層階の屋上には木々を植えて憩いの場を設けるなど、オフィスワーカーの健康増進に力を入れる。地下道や歩道の拡幅整備、歩道橋の美装化や耐震性の向上など周辺整備にも取り組む。オフィスゾーンが3月に開業するのを待ち、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(大阪市北区梅田1)としての全面開業を予定する。
地下食品売り場の一部で工事が続く阪神梅田本店も、4月6日にグランドオープンすることが決まっている。全面開業に伴い、4月1日には阪急うめだ本店が入る梅田阪急ビル(角田町)を「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称し、近接する両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称する。