学ぶ・知る

梅田東の歴史を紹介する漫画「ウメシバくん」 「小学生にも知ってほしい」と企画

「ウメシバくん」を企画した三島さん(左)と筑濱さん(右)

「ウメシバくん」を企画した三島さん(左)と筑濱さん(右)

  • 10

  •  

 梅田東連合振興町会(大阪市北区芝田1)が、梅田東エリアの歴史を紹介する漫画「ウメシバくん」を11月30日に発行する。

梅田東の歴史を漫画で紹介する

[広告]

 2014(平成26)年、梅田東エリアの歴史を伝えようと、書籍「梅田東アーカイブ地域史」を発刊し、寺社仏閣などの史跡に案内板を7カ所設置した同会。梅田東とは、大深町、芝田、茶屋町、鶴野町の4つの町を合わせた地域を指す。三島保会長によると、同エリアの人口は昭和20年代の最盛期は1万人弱いたが、現在は約2000人まで減っているという。今回、小学生にも知ってほしいと漫画で歴史を紹介し、地域に無料で配布する。

 ストーリーは、少年・ウメシバくんが「過去が見える」眼鏡を掛けて、明治時代から昭和30年代までの梅田東エリアを冒険しながら歴史を紹介するというもの。同会でイベント企画を手掛ける漫画家の筑濱健一さんが、1946(昭和21)年生まれの三島さんの少年時代の思い出や体験を聞き取ったり、文献で調べたりして、妻で漫画家の和子さんと共に漫画を描いた。

 幼かった三島さんが病気になった時、祖父が拝みに行ったという「北向地蔵尊」、現在の大阪工業大学梅田キャンパスの場所にあり、三島さんも通った「梅田東小学校跡地」、明治時代にあった遊園地「凌雲閣」、茶店が立ち並んだという「茶屋町の石畳」など、10カ所の史跡を紹介する。

 三島さんは「昭和30年代までは商店街があり、多くの人が暮らした梅田東は現在、大型商業施設が立ち並び住む人も減った。自分がこの街の歴史を残さないといけないという使命感がある。この漫画をきっかけに、歴史に興味を持って街を散策してほしい」と話す。

 冊子の問い合わせは、梅田東連合振興町会公式ホームページまで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース