がん検診啓発イベント「がん検診アラート2021」が9月13日、梅田のブリーゼプラザ(大阪市北区梅田2)と東京の2会場をオンラインで結び、開催された。
東さんとつるのさんが登壇(アストラゼネカ社・大阪府共催「がん検診アラート2021」PRイベント)
製薬会社アストラゼネカ(大深町3)と大阪府が連携し、がん検診の重要性を周知するために企画した。
大阪会場では、アストラゼネカと大阪府が今年5月から協働で進める、新型コロナ禍におけるがん検診受診の啓発活動を紹介。大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課の勝見友一課長は「大阪府の受診率は年々向上してきたものの、『必要を感じない』『症状が出てから病院に行く』という意見が多く、全国最低レベル。職場や市町村で気軽に受診できる環境づくりに取り組んでいきたい」と意欲を見せる。
東京会場から国立がん研究センターの中山富雄さんは、新型コロナ感染拡大の影響でがん検診をためらう人が増え、2020年は前年と比べ約3割減っている現状に警鐘を鳴らした。がんの発見が遅れることで、今後、進行性のがん患者が増えると懸念。定期的ながん検診により、早期発見の重要性を呼び掛けた。
東京会場では昨年12月に初期の胃がんが発覚し、今年2月に摘出手術を受けた女優の東ちづるさん、東京都がん検診受診促進アンバサダーを務めていたタレントのつるの剛士さんが登壇。東さんは胃に違和感がありながらも、新型コロナを理由に医療機関の受診を半年以上先延ばしたことを振り返り、「タイムマシンがあったら1年前に戻り、やり直したい」と反省した。司会者からの「どうすれば受診が増えるか」との質問に、つるのさんは「妻は毎年、誕生日に検診をしている。毎年、検診日を決めるといいのでは」と提案した。