阪急電車沿線を舞台としたコミックス「阪急タイムマシン」(KADOKAWA刊)が6月7日、発売になった。
阪急タイムマシンは無料WEBコミック誌「COMIC BRIDGE(コミックブリッジ)」に2020年11月4日から2021年6月2日まで連載されていた漫画。読者層は20代後半の女性を想定していたが、実際には男性読者も多く、同人誌即売会でも男女問わず好評だったという。
作者が自ら、舞台となる阪急沿線の風景を撮影した写真を基に背景を描いている点や、作品内に実在の店舗が描かれている点、関西弁の中でも神戸地方で使われる方言での会話など、関西の読者には親しみを感じやすい作品となっている。
作者の切畑水菜(きりはたみずは)さんは「阪急沿線で生まれ育ったこともあり、乗るといろいろな事が思い出される。そんな気持ちを物語にしたかった」という思いから同作を描き始めた。「子供のころのつらい思い出を大人になるまで引きずっている人もいると思う。そんな人に過去は変えられなくても未来は変えられると伝えたい。阪急沿線の人には、ぜひ阪急電車の中で読んでいただきたい」と話す。
価格は726円。