大阪クラシック実行委員会(大阪市、大阪フィルハーモニー協会、御堂筋まちづくりネットワーク)は9月2日~9月8日の7日間、御堂筋一帯で「大植英次プロデュース 大阪クラシック~御堂筋にあふれる音楽~」を開催した。
会場は、大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1)など室内のホールをはじめ、南北約4キロメートルにわたる御堂筋沿いの百貨店や企業ビル、カフェなど15カ所で、合計60公演。
演奏会は、世界的な指揮者である大植英次監督と大阪フィルハーモニー交響楽団が「『コンサートホールで開催される演奏会は敷居が高そう』とちゅうちょする人たちにももっと気軽にクラシックを楽しんでもらおう」と企画されたもので、企業ビルのロビーやカフェなどオープンスペースでの公演は無料、室内での有料公演でも1会場を除き500円(全席自由)の低料金でチケットを販売した。
9月4日17時30分からニッセイ同和損保フェニックスタワー(北区西天満4)1階アトリウムでの開演前には、大植監督が急きょ他の会場から駆けつけ「観客のみなさんの幸せそうな顔を見ていると力をもらえる」とあいさつした。
その後、弦楽四重奏により「メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第五番/変ホ長調」が約30分にわたり演奏され、集まった約400人の観客からは大きな拍手がわき起こった。アンコールでは「メンデルスゾーン/結婚行進曲」も披露された。
開催期間中の全公演の総来場者数は27,730人で、昨年に開催された同内容の演奏会の来場者数の22,000人を上回った。大阪フィルハーモニー交響楽団の今田徹也営業企画室長は「来年以降も皆さまの喜びと幸せに寄与できるよう、初心を忘れず続けていきたい」と話す。