無人QR決済コンビニエンスストア「HESTA SMART STORE(へスタ スマートストア)」(大阪市北区天神橋2)が2月12日、大阪メトロ南森町駅近くの天神橋筋商店街にオープンした。運営は大倉(同)。
不動産業を展開する同社が手がけるニュータウンやリゾートホテルに、無人決済店舗を導入するための実証実験を目的にオープン。3月末までは営業時間を11時~17時に限定し、利用方法の案内や利用客の意見を聞くためスタッフが常駐する。4月からは24時間営業に移行し完全無人化する予定。店内は菓子や日常雑貨、化粧品など約30点の商品が並ぶ。店舗面積は約15.5平方メートル。
利用には事前に専用アプリ「SmaCha(スマチャ)」をダウンロードし、電話番号など利用者情報を登録する。店内で商品を選びセルフレジのトレーに商品を置くと、重量センサーとカメラで商品を識別し、QRコードで決済できる仕組み。全ての商品に防犯タグが付けられており、決済終了後にセキュリティー機能を解除する。
そのほか店内には、QRコードで決済可能なドリンク販売機やガチャガチャ、ロッカーを設置する。ドリンク販売機とロッカーは顔認証でも利用できる。ガチャガチャは、「外出先で汚れた場合に便利なように」とマスク(1枚、10円)やキャラクター玩具(300円)をカプセルに入れる。アプリのダウンロード数は約500で、1日当たり約20人が利用する。
同社の芥川みづかさんは「AIとIoTの技術を駆使した無人店舗が広がれば人手不足も解消できるのではないか。物珍しさから年配の方にも興味を持っていただき、企業に導入したいとの声も多数ある。無人店舗の便利さをぜひ体験してほしい」と呼び掛ける。
営業時間は11時~17時(4月以降は24時間営業)。