ひと足お先に-今秋開業「京阪中之島線」でトンネルウオーク

なにわ橋駅から中之島駅まで、作業用の通路を通り見学した

なにわ橋駅から中之島駅まで、作業用の通路を通り見学した

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 中之島高速鉄道と京阪電気鉄道は7月26日、今秋開業する中之島線の「魅力を体感してもらうこと」を目的に「京阪 中之島線トンネルウオーク」を開催した。

中之島駅に飾られているトンネル掘削に使用したシールドマシンの一部

 10月19日に開業予定の中之島線見学は過去にも数回行われているが、今回が最大規模で最後の見学会とあって、千人の募集に対し1万1千人が応募。抽選で選ばれた1,504人が参加した。コースは中之島公園内「なにわ橋駅」~「中之島駅」の約2キロ。トンネル内を歩きながら、周辺建造物などに合わせたデザインになっている各駅のホームなどを見学した。

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 スタート地点の「なにわ橋駅」の地上入口は、安藤忠雄さんによるデザイン。現在はまだ完成していないが、内壁のガラスブロックにLED照明を備え「水に浮かぶ島」のような印象的な出入り口になるという。地下1階と2階部分は吹き抜けになっており、壁面にはカナダ産の木材を使用。ホーム壁面には中央公会堂をイメージしたレンガ調の素材を使用している。同駅は中之島線で最も深く地下30メートルに位置する。「なにわ橋駅」から田蓑橋あたりまでのトンネル外壁は、地下深くを走るため鋳鉄(ちゅうてつ)が使われている。

 「大江橋駅」は、近くに大阪市庁舎や日本銀行大阪支店があることから、ホーム壁面に「石」を使用。案内板やエレベーターなどもすでに設置されている。「渡辺橋駅」手前で、市営地下鉄四ツ橋線が交差、わずか2メートル上を走っているといい、電車が通過すると音がし、電気、ガス管、水道管をよけながらの工事が大変だったとも。

 「渡辺橋駅」は、周辺にオフィスビルが密集することから「中之島の未来」をイメージするデザインになっているといい、駅壁面には金属材を使用している。組み立て前のエスカレーターなど、開業後には見ることができないものも目にすることができた。同駅は、地下鉄四ツ橋線「肥後橋駅」と地下通路で接続する。

 「中之島駅」は、京阪「淀屋橋駅」同様縦列停車を行うため、駅が倍の長さになっている。駅の壁面には、中之島線全体の象徴である「木」を使用。駅構内に木材を使用するのは日本初で、世界でも最大級の規模であるという。木材サンプルの前で「樹齢100年以上のカナダ産の木材をアメリカに持っていって防火処理を施し、汚れに強いウレタン塗装をしている」などの説明がされた。同線最端部分には、トンネルの掘削に使用したシールドマシンの一部が埋められており、開業後も見ることができる。コンコースは白を基調とし、「水都」を表現する波型のモチーフを採用している。同駅は地下通路でリーガロイヤルホテルと接続する。

 中之島高速鉄道は開業年平日1日に、「なにわ橋駅」9千人、「大江橋駅」3万3千人、「渡辺橋駅」2万人、「中之島駅」1万9千人の乗降、計7万2千人の利用を見込んでいるという。開業日からは新型車両3000系「コンフォート・サルーン」の運転も始まり、新線開業後は「中之島から京都まで直結するのでぜひ利用してほしい。各駅のデザインにも趣向を凝らし、新型車両も20年ぶりに登場するので電車に乗るだけでも」と話している。

 3月にレールがつながり建設工事は順調に進ちょくしているといい、29日から試運転も開始される予定。

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