梅田のヘップファイブ(大阪市北区角田町)で10月1日、ハロウィーンイベントの一環で、ホラー観覧車「怪談車」が始まった。
大阪電気通信大学の学生と共同制作した「怪談車」は、同店屋上のランドマーク「赤い観覧車」全52台のうち2台をホラー仕立てにしたもの。窓は塗りつぶして景色を見られないようにしてある。大阪万博が開催された1970(昭和45)年に当時小学5年生だった女の子が主人公の「ひとりぼっち」編と、「10月になぜか観覧車の最高到達点が106メートルから108メートルになる」という物語の「呪われた神無月」編を各1台ずつ用意する。
内装と外装をそれぞれの物語に合わせて塗装し、約15分間の密室の中、音声で物語が繰り広げられる。シナリオや音響は学生たちが制作。映画「千と千尋の神隠し」で主人公役の声を務めた柊瑠美さんも声優として登場する。音声のみで怖がらせられるよう、背後から音が聞こえるようにするなど、スピーカーからの音の聞こえ方を工夫したという。
「怪談車」の制作に携わった学生は「音に注目してもらいたい。『ひとりぼっち』編では、かわいい声をした女の子がだんだん変わっていく怖さを、『呪われた神無月』編では、観覧車という閉ざされた空間で悪霊に襲われる怖さを味わってもらえたら」と話す。
1階エントランスアトリウムでは、豊中市のホラースイーツ専門店「中西怪奇菓子工房。」とコラボした「ホラースイーツプレゼント」企画を実施(10月20日・21日の11時~、なくなり次第終了)。大阪ビューティーアート専門学校の学生の協力で、「ハロウィンメイクサービス」も行う(10月27日・28日の11時~20時、参加無料)。
「怪談車」は11時~23時(10月18日は18時~)。乗車料金は800円。今月31日まで。