大阪・中之島の「中之島ビッグトップ」(特設会場)で7月26日、シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演最新作「ダイハツ キュリオス」大阪公演が始まった。
同作は、シルク・ドゥ・ソレイユ創設30周年を記念して制作されたサーカス・エンターテインメント作品。「KURIOS(キュリオス)」は「好奇心」「骨董(こっとう)品」を意味する言葉で、同作は「好奇心」「無限の可能性」をテーマに据える。2014年の開幕以来、モントリオール、シカゴ、ニューヨークなど20都市以上を巡り、2018年2月に日本上陸。東京公演を経て、大阪公演に至った。
舞台は、19世紀の産業革命の時代を彷彿(ほうふつ)とさせながらも、近未来を感じる雰囲気。目に見えない世界が存在すると信じている主人公のシーカーが、あちこちから集めた骨董品などのコレクションの中から、間に合わせのアイテムで作った機械の世界に足を踏み入れるところからストーリーが始まる。
風変りなキャラクターたちが登場し、さまざまなアクロバットを披露する。空中に逆さまにつられた自転車をこぐなどの技を見せる「エアリアル・バイシクル」、テーブルの上にいくつものイスを積み上げその上でバランスを取る「バランシング・オン・チェア」、筒や板を組み合わせた不安定な仕掛けに絶妙なバランス感覚で乗る「ローラ・ボーラ」など、大道芸からスタートしたシルク・ドゥ・ソレイユが、サーカスを独自に進化させた数々の技を披露する。
10月29日までの上演(休演日あり)。