大阪・天満市場北側の「裏天満」と呼ばれるエリアにちょうちん約1000個が頭上に並ぶ「ちょうちん通り」が完成し、訪れる人が増えているという。
「裏天満の薄暗いイメージを変えたい」と、エリア内の飲食店約15店が共同で企画した。昨年12月に取り付けを始め、約5カ月間、飲食店の従業員が閉店後の深夜2時ごろに手作業を続けたという。大きさ、形が違うちょうちん7種が約50メートルにわたってつるされ、夜になるとお祭りのような雰囲気になる。
スタッフの「ちょうちんを飾るだけでは面白くない」という意見で、約1000個の中に1個だけハートマークのちょうちんを紛れ込ませた。名付けて「ちょうちんハート」。裏天満で出会いが増えるようにと願い、縁結びで知られる出雲大社でちょうちんを祈とうし、中にお守りを入れたという。定期的にハートの位置を入れ替え、いつ来ても「ちょうちんハート」探しが楽しめるようにしている。
「ちょうちん通り」企画者の一人で、「活海老バル orb」(大阪市北区曽根崎新地)を経営する上甲博司さんは「ターゲットを20~30代に設定していたが、60代の写真家が来るなど年代にかかわらず写真を撮りに来る人が増えた。写真スポットや恋愛の名所として話題になってくれれば」と期待を込める。
商店街では「ちょうちんハート」の写真を見せると受けられる割引サービスも用意。上甲さんは「今後もちょうちんにちなんだイベントを開き、さらに人が来てもらえるよう工夫していきたい」と意気込む。