大阪・中崎町のカフェ・食堂「パブリック キッチン カフェ」(大阪市北区中崎西1)が5月1日、仮営業を経て本格オープンした。運営はパブリック・キッチン(兵庫県丹波市)。
有機野菜主体の定食を提供する同店。南船場店(2011年10月開業)、東京の吉祥寺店(同2014年12月)に次ぐ3店目の開業となる。丹波市の自社農園約2ヘクタールで農薬と化学肥料を使わずに育てたという野菜を使う。同園ではほうれん草や小松菜、水菜などの葉物野菜を中心に年間約70種類を収穫している。
メニューは、日替わりの「畑の実りごはん」(880円)や「やわらか鶏モモ塩麹からあげ」(850円)など。定食には玄米、小鉢3品、みそ汁、サラダが付く。ディナーでは単品や酒も提供する。想定客単価はランチ=1,000円、ディナー=1,000~1,500円。
3階建ての旧民家を改装した店内は82平方メートル、席数は30席。石畳を敷いた幅約70センチの路地を入り、中国茶専門店「雅楽茶(がらくちゃ)」に至る途中に入り口がある。
代表取締役で店主の山口圭司さん(35)はIT会社出身。「労働集約型の業種を理解して、ソフトウエア開発に生かしたい」と会社を設立、飲食店経営と農業を始めた。
山口さんは「自社農場の規模を約3年で2倍にし、併せて店を増やす。自社生産した野菜を料理にしたり販売したりといった仕組みを確立したい」と話す。
営業時間は11時30分~20時。月曜・火曜定休。