JR西日本(大阪市北区芝田2)は3月27日、大阪駅2階「アトリウム広場」にある仮設階段・エレベーターの撤去工事に着手する。ヨドバシカメラ梅田店の増床を前に動線を改善する。整備完了は7月31日を予定する。
「ノースゲートビルディング」内にある同広場は、8層吹き抜け・広さ約1500平方メートルの公共空間。駅と「グランフロント大阪」や、商業施設「ルクア」「ルクアイーレ」をつなぐ結節点として多くの通行量がある。
撤去するのは、同広場からヨドバシカメラ前に出られる幅約4メートル・約40段の階段と、エレベーター。グランフロント大阪は当初、2011年に「大阪ステーションシティ」との同時開業を目指していたが、延期によって仮の昇降通路が必要になった。
今回の整備着手は「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」建設計画の具体化を受けたもの。2019年秋に高さ約150メートルの商業ビルが完成し、大阪駅北地区のビルが歩行者用デッキで行き来できるようになる。開業すれば通行量の増加が見込まれるため、先行での整備を決めた。
代替通路は同広場北端の既存階段・エレベーター。整備区画は約4カ月間仮囲いされ、早ければ8月1日に歩行可能になる。整備後は、大阪駅中央改札口・連絡橋改札口、大阪駅「カリヨン広場」方面、大阪駅北地区方面への回遊性が向上する見通し。