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大阪・中之島の「(仮称)大阪新美術館」 最優秀設計案公表

新美術館の外観イメージパース

新美術館の外観イメージパース

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 大阪・中之島の「(仮称)大阪新美術館」建設に向けた設計コンペで、大阪市は2月9日に最優秀設計案を公表した。2017年度中に基本・実施設計を終え、2018年度の着工、2021年度の開館を目指す。

断面構成ダイアグラム

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 建設予定地は、国立国際美術館・大阪市立科学館の北側隣接地(北区中之島4-32-14)。大阪大学医学部の跡地約1万3000平方メートルで、堂島川に面している。

 国内外の近現代美術をテーマに、佐伯祐三や吉原治良など大阪と関係が深い作家も取り上げる。

 コンペには68者が参加。審査評価会議(委員長=山梨俊夫・国立国際美術館館長)の意見を踏まえ、市が選定した。

 最優秀に選ばれた遠藤克彦建築研究所の提案によると、建物は約60メートル角の直方体で、黒い箱が水上に浮かぶような外観が特徴。規模は、鉄骨造5階一部6階建て、延べ床面積1万8235平方メートル。建設費は概算で128億3,500万円、1日最大8000人の来館者を想定している。

 館内中央に5層の吹き抜け空間を設け、天井からは外光を取り込む。1階にレストラン・カフェ(計805平方メートル)、講堂(300席)、2階に物販店、キッズスペース、図書室(約10万冊収蔵)・閲覧室、3階に保存研究エリア、4~5階に展示室を配置する。

 市は1983(昭和58)年、市制100周年記念事業として美術館建設を決定。19世紀後半以降の美術品を4900点以上購入したが、財政難から具体化に至らず計画が中断していた。

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