今年11月4日に創立130年を迎える関西大学(大阪府吹田市山手町3)が10月1日、梅田に新キャンパス「KANDAI Me RISE(かんだいみらいず)」(大阪市北区鶴野町1)を開設する。
千里山キャンパスをメインに、学内5カ所目となる梅田キャンパスは、学部を設けず、地域・社会人・大学が共に発展できる学びの拠点として開設する。総面積は約5200平方メートル。地上8階建て。TSUTAYA(東京都渋谷区)と共同展開し、TSUTAYAとスターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)がコラボした「TSUTAYA BOOK STORE」を、国内の大学施設で初めて設置する。同キャンパスの愛称「KANDAI Me RISE」は、500点を超える学生公募の中から選出した。
1・2階は「TSUTAYA BOOK STORE」を設置。情報発信や起業イベントを行い、学内外の人が無料で利用できる起業相談サービスを提供する。3・4階は、異業種交流サロンを展開し、企業家のネットワーク形成を促進し、5階はキャリアセンターとして学生の就職活動を支援。6・7階は、社会人向けに教育セミナーを開講し、8階は250人を収容する大会議室を用意する。キャンパス内では、スキルアップセミナーなどを通じて、起業家同士の交流会やビジネスコンテストなどをサポートするという。
梅田事務局長の吉原健二さんは「都市型キャンパスとして、一般人や近隣企業の人が意見を交わし、自由な発想をもとに新たな大阪の未来を作る場にしたい」と話す。「関西大学生には、さまざまな人と意見を交わすことで将来設計に役立て、学生自身がキャンパスづくりに貢献してほしい」と期待を寄せる。